「ペットが亡くなってしまったら①」で、時間的な制約があるペットの葬儀や火葬についてお話しました。「ペットが亡くなってしまったら②」では、ご遺骨になったペットの供養の方法についてお話したいと思います。

 葬儀や火葬が終わった後は、ご遺骨になったペットとどのように向き合うか考え、様々な選択肢がある供養の方法から、飼い主様、ご家族に合った方法を選択します。様々な方法がありますが、主なものを以下に挙げます。

  •   ペット霊園・ペットのお墓

 ペット霊園などの墓地に納骨し、供養する場合は一般的に墓石代、永代使用料、年間管理費などが発生します。費用は、ペットの大きさや種類、合同墓地や個別墓地、といった状況や選択肢によって異なり、また、霊園によっても大きく異なります。合同墓地では埋葬料+管理費5,000円~数万円程度必要となり、個別墓地では埋葬料+永代供養料+管理費で数十万円必要(墓地区画や墓石のデザイン、サイズにより数百万円必要となる場合も)あるようです。

 合同墓地の場合は、他のペットの遺骨と一緒に埋葬され、後で自分のペットの遺骨だけを取り出すことができない場合が多くなっています。心の整理がつかない場合や、いつまでも一緒にいたいという気持ちから、遺骨の一部を手元供養される方も増えています。

  • 樹木葬

 自然葬の一つで、樹木を墓標として亡きペットを弔う方法です。ペットの場合、自宅の庭で樹木葬をすることもできますが、近年では庭が狭かったり、庭がなかったりという理由で、ペットの樹木葬ができるペット霊園や寺院へ依頼するのが増えています。しかし、そもそもペットの樹木葬ができる霊園や墓地はあまり多くないのが現状です。個別埋葬や合葬、シンボルツリーの種類や大きさなどによっても異なりますが、費用相場は50,000~数十万円です。

 合葬の場合は、他のペットの遺骨と一緒に埋葬され、後で自分のペットの遺骨だけを取り出すことができない場合が多くなっています。心の整理がつかない場合や、いつまでも一緒にいたいという気持ちから、遺骨の一部を手元供養される方も増えています。

  • 海洋散骨

 自然葬の一つで、粉末化した遺骨を海にまいて供養する方法です。海へ遺骨をまくため(お墓を作らないため)、後継者を必要とせず、お墓のメンテナンスや管理費等の負担を心配する必要がありません。ペットの大きさによって費用は異なりますが、代理散骨の費用相場は50,000円程度です。家族で船をチャーターして船上セレモニーを行う貸切散骨の場合、100,000円~数十万円必要となる場合もあります。

 海洋散骨の場合は、後でペットの遺骨を取り戻すことができないため、手を合わせる供養の対象として、また、いつまでも一緒にいたいという気持ちから、遺骨の一部を手元供養される方も増えています。

  • 手元供養・自宅供養

 火葬後の遺骨を小さな骨壺などに入れて自宅で保管、供養する方法です。心の整理がつかず供養方法の選択ができない場合でも、遺骨を手元に置いておくことで、気持ちが整理出来た後にあらゆる供養法を選択・対応することができます。ただし、湿気によりカビが発生したり、スペースを多くとってしまい置き場所に困ったりすることがあるため、遺骨の保管には注意が必要です。

 

 近年では、お墓の後継者がいない、転居の可能性を考えるとお墓の場所が決められない、お墓を管理していく費用が心配、といった声から、自然葬を選ばれる方も多くいらっしゃいます。特に、日本は島国で回りを海に囲まれており、海は繋がっていることから、個人や亡きペットといつも近くに感じられるという声から、海洋散骨が注目を集めています。故人とペットが大好きな海に、故人とペットを一緒に海洋散骨してほしいというご家族からの問合せも増えています。

 我々、紡(つむぎ)は、お墓を持たない新しい供養である海洋散骨と、いつまでも近くに感じて手を合わせられる手元供養をご提案しております。ご家族の思いに寄り添い、それぞれのニーズに合わせた最後のお別れの方法を提案し丁寧に執り行います。

最期までお読みいただきありがとうございました。